棚田とは


棚田の定義

棚田(たなだ)とは、傾斜地に等高線に沿って作られた水田のことである。田面が水平で棚状に見られることからこのように呼んでいる。棚田は、糯田(もちごめだ)、膳田(ぜんだ)とも呼ばれ、中国では梯田(ていでん)とも言うが、それほど一般に使われる言葉ではなかった。なお文献上は、室町前期に「棚田」という言葉が文書で見られる(中島峰広 著『日本の棚田』古今書院,1999年,7~13頁)。

 

わが国の農山村に広く分布する棚田は、その立地条件を活かした特色ある農業生産の場として国民生活に寄与しているのみならず、急峻な地形を巧みに利用した農業生産活動を通じて、国土・環境の保全、農村の美しい原風景の形成、伝統文化の継承等多面的な機能を果たしており、国民の健康的でゆとりのある生活を確保するうえから大きな役割を果たしている。

 

(志田麻由子「棚田とはなにか」棚田学会編『棚田学入門』勁草書房, 2014年, 3頁。)

 


棚田の起源


棚田の意義


棚田の種類


文化的景観


世界遺産


世界農業遺産(国内)